ひつじの本棚*

本と野球と珈琲紅茶。たまに映画。

ホラー&ミステリと共に過ごす平成最後の夏

もう8月も10日なんて早い。仙台七夕期間中はびっくりするほど涼しく、夏終わった?とか思ったけれど全然そんなことはなかった。

ずっとはてなブログを更新しておらず流石に何のために開設したのかと虚しくなったので、これからは日記と備忘録を兼ねて身構えずカジュアルに更新していこうと思ったけれど、実践できるかどうかはわからない。

とりあえず、今ものすごくSurface Proが欲しい。それさえあればブログもガンガン更新して小説もすらすら書けるようになる。(という夢を見ていた)

近況その1

盛岡にあるCyg art galleryさんで開催されている「ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2018」に『紅茶のある風景』と『ポランの広場で待ち合わせ』を出品しました。サイトでは綺麗に書影も載せて頂いてありがたいです。

締め切り間際に慌てて送ったのですが参加できてよかった。そもそも『紅茶のある風景』と『ポランの広場で待ち合わせ』って何よという方は以下をご参照ください。 

近況その2

夏だからなのか、最近ホラーとミステリにどっぷり浸かっている。始まりはBSで放送したドラマ「悪魔が来たりて笛を吹く」だっただろうか。今回は吉岡秀隆金田一で、個人的には長谷川博己金田一だった獄門島よりしっくりきた。

実は横溝正史を読んだことがないので金田一は映像でしか馴染みがない。それでも一応イメージはあるので、生意気にもいろいろ文句をつけたりする。長谷川博己は違うとか、今回だと志田未来ちゃんのお嬢さんはちょっと威勢が良すぎたのではないかとか。横溝作品のヒロインならもっと昭和的な…黒木華ちゃんとかどうですか。

そんな訳で「悪魔が来たりて笛を吹く」も話を知らないまっさらな状態で観たものの、横溝正史はどの作品でも結局最後は身内の血のドロドロと近親相姦による悲劇に集結されるような気がしますが、横溝ファンからすればいつものことなんでしょうか。

しかしそうしたいかにも日本的な、血を濃く煮詰めたような話にはどうも惹かれるところがあるので面白い。これって日本人特有の感覚なのだろうか。

近況その3

石巻一箱古本市に行って来ました。

ちょっと覗くだけみたいな気分で行ったのに結局いろいろ買ってしまい、ずっと読みたいと思っていた江戸川乱歩の『パノラマ島奇談』が収録されている文庫本から読み始めた。やはり乱歩が面白くて好き。でも乱歩を面白いとか好きとか言っちゃうのはちょっと不謹慎なのかしら。『孤島の鬼』なんて今書こうものなら人道的に出版社からNGが出るだろう。

横溝正史の作品は一応どの事件でも犯人の動機が理解できないこともない。一方、江戸川乱歩の作品は犯人の動機が常人にはどう考えても理解できないものであることが多い。

『パノラマ島奇談』もそうだったけれど、乱歩が書く犯人は「何故そうなる?」と思う思考の持ち主であることがほとんど。頭のネジが飛んでいる。探偵役の明智小五郎さえコイツはちょっとおかしいんじゃないかと思うほど、奇人変人が集合している。でもそこが魅力なのですよ。こんな変態的なこと、よく思いつくなあ。

田舎×家×土着(民俗)×近親相姦=横溝正史
エロ×グロ×性癖(フェティシズム)×倒錯=江戸川乱歩

とても恣意的だけれどこういう数式が成り立つような気がする。

乱歩は『人間椅子』『鏡地獄』『黒蜥蜴』あたりがいかにも頭おかしい感じがして好き。あと最近になってようやく読めた『孤島の鬼』もすごくよかった。

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

 

もう一般流通していないようだけれど、『孤島の鬼』は田島昭宇さんが表紙を描いた角川ホラー文庫が最高に禍々しくて雰囲気がいい。(楽天では買えるってこと?)

近況その4

そんな感じでミステリーと言うよりはホラーにどっぷりだったところ、東京で開催されている「SIREN展」が盛況と聞き、タイトルは知っているけど通ってこなかったなーと思い実況動画を一通り見ました。これも大概どうかしている話。

SIREN

SIREN

 

 一昨年くらいの夏にバイオハザード7の実況動画を見て、ホラー洋画の怖いとこ全部入れましたって感じだな…という感想を持ったのですが、SIRENは新旧和製ホラーの怖いとこ全部入れましたって感じ…怖いし気味が悪い。

そう、気味が悪い。これって日本のホラー特有のものではなかろうか。それこそ横溝的(土着・民俗)な部分も乱歩的(グロ・倒錯)な部分もある。あと夜の学校と病院がこんなに怖く感じるのも日本特有の感覚なのかな?SIRENは両方舞台になっているよ…。

冷静になれば相当無茶苦茶な話で、そんな馬鹿なと思ったりしないこともないのだけれど、如何せん世界観と設定が作り込まれて考察ポイントが多いせいで不思議と納得してしまう。これだけ設定を盛っても話として成立するのだと知り、とても勉強になりました。しかしこれはゲームだけやっていても全然話が見えません。(後からWikipediaで補完した)

ところで私はゲーム実況をほとんど見ないので実況者も知らず、唯一知っているのがガッチマンさんだけです。下記の通りホラーゲームばかり淡々とプレイされる方なので怖がりの私でも見ることができます。
そんな訳でホラーミステリーにどっぷりな夏を送っていますが、もうしばらくこの空気を味わいたい。ということで今度は澁澤龍彦を読もうかと借りてきたところです。

しかしもう平成も終わろうというのに何故今さら横溝やら乱歩やらSIRENかな。決して懐古主義というわけではないけれど、その時代が遠ざかるほどに生まれる憧れみたいなものはあるのかもしれないね。