ひつじの本棚*

本と野球と珈琲紅茶。たまに映画。

奇跡のような、ほんとの話

チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 (中公文庫)

チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本 (中公文庫)

 

人の手紙を読むことは、他人の秘密を少しだけ覗くようで楽しい。

それが何十通にも及ぶ往復書簡ともなれば、読み終えたときの充足感は小説にも引けを取らない。まして、その手紙がウィットとユーモアに富み、ときに人情を感じるような、秀逸な文章で書かれていれば尚のこと。

これはニューヨークに住む本好きの作家とロンドンの古書店員の、20年にわたる交友の記録。二人の手紙からは、本に対する深い愛情と、互いを思いやる気持ちが溢れている。

初めて読んだときから今まで、ずっと憧れてやまない、夢のような話。

へレーン・ハンフ 著/江藤淳
『チャリング・クロス街84番地:書物を愛する人のための本』中公文庫(1984

 ・・・・・★

2014年12月に閉店した「あゆみブックス仙台店」最後のフェア「H通文庫」の選書に参加させて頂き、文庫に巻く帯に小さな書評を寄稿しました。閉店後も系列店で長く展開してもらい、選書も推薦文も悩んだけれど、とても楽しかった思い出。

この本は今でもふとしたときに思い出して、読みたくなります。

togetter.com