ひつじの本棚*

本と野球と珈琲紅茶。たまに映画。

about me*

*この記事はトップに固定表示されているご挨拶です*
f:id:chifuyu-lib:20180914230202j:plain

こんにちは、もしくは初めまして。千冬と申します。常に何かを観ては読み、或いは空想に耽るなどして物語を喰って生きています。物語がなくなったらたぶん死にます。

このページをご覧いただきありがとうございます。私はTwitter、note、はてなブログと3つのSNSを利用しているのですが、それぞれの使い分けとしては以下のような感じです。

続きを読む

冬に読むのにふさわしい:小川洋子『沈黙博物館』

最近とても久しぶりに、昔よく読んでいた女性作家の本を読みました。

大きな鳥にさらわれないよう

大きな鳥にさらわれないよう

 
不時着する流星たち

不時着する流星たち

 

何がどう面白いかを伝えたいけれど、昔に比べてそれを表現する熱量がものすごく落ちているような気がすると思い、そういえば昔のブログで『沈黙博物館』について書いたなと思ったのでその記事を引っ張り出してみたのですが…

今読み返してみると、とても文章を書くことに慣れてない(今も慣れてないけど、と言いたいけれどそれは上達していない言い訳のような気がする)感じがありあり。でも、好きなものがなぜ好きかということを表現したかったんだなとは思います。

ちょっとだけ『不時着する流星たち』について書きますが、これも小川さんが得意な、普通には生きづらい人たちの短編集でした。実在した人物や物事をフィクションに絡める形の物語です。(短編の最後に、元となった人物や物事が紹介されています)

直近で最後に読んだ小川さんの本は『人質の朗読会』だったのですが、『不時着する流星たち』のほうがしっくりきました。言葉は優しく美しいのにひたひたと怖くて不気味。そうそう、これが小川洋子だよね。

きっと『博士の~』や『人質の~』のように一般受けはしない。でも好きな人には深く刺さる。Amazonのレビューを見ても高評価、でもレビュー数は多くない。それが何よりこの物語の質を表しているように思います。

そして川上さんの『大きな鳥にさらわれないよう』にも似たものを感じる。私はすごい話だと思って読んだのですが、そこまで話題にもならず、特に売れてるふうでもない…でも川上さんの本質も、たぶん『センセイの~』よりこっちのような気がしちゃうな。

前置きが長くなりましたが、これより下がタイトルに沿った記事です。

※以下の記事は以前運営していたブログより、2012年12月に投稿したものです。

沈黙博物館 (ちくま文庫)

沈黙博物館 (ちくま文庫)

 

いつのまにか12月ですね。寒いわけだ…。

まるっとひと月近く更新していなかったのですが、生きていました。とくに何かをしていたわけではないのですが、いつも気がつくとひと月くらい経っています。でもそのあいだにちょこちょこと本は読んでいました。

小川洋子「沈黙博物館」(筑摩書房)。
読んだのはちくま文庫版でしたが、ハードカバーの装丁が素敵でしたので。
(いえ、ちくま文庫版もそれはそれで素敵な仕上がりです)
追記:現在ハードカバーは絶版のようで、画像は文庫版です。

ものすごくざっくりとあらすじを説明すると、ある村にある博物館を作るためにやってきた博物館技師の青年と、博物館を作ることを依頼した老婆と、老婆の養女である少女の話。その博物館とは、その村の人々の形見を展示するというものでした。

ざっくりすぎますが、あまり細かく語ることには意味がない。
とにかく博物館を作るということがこの話の中心なのです。

最初から、とにかくすごい小川ワールド。そこがどこなのか、年代はいつなのか。そういうことは一切わからない。誰一人、名前すら語られないまま話は進む。けれどそれに違和感を感じることはなく、むしろわからないことで物語のなかに引き込まれていく。

淡々とした語り口でありながら、ページを捲らせる静かな魔法がかかっている。

先日「うたかたの日々」のことを書いたとき、現実からすこしだけずれた世界の物語をもっともっと読みたい、と書いたけれど、これはまさしくそういう物語。

小道具の使い方も絶妙です。博物館技師の大切な持ち物である顕微鏡とアンネの日記
繊細な卵細工に、少女のブラウス。雑貨好きにはたまりません。というわけで、序盤からとても好きだな、すごく好きだな、と思って読んでいたのですが…

話が進めば進むほど、ひたすらにおそろしい。身の危険を感じるおそろしさではなく、精神的に追い詰められるおそろしさ。けれど文章は淡々としていて、すこしも暴力的なかんじではない。そこがまた、ひたひたとこわいのだ。

私には、この村全体がひとつの博物館のようにも思えます。そこに閉じ込められて、そこから出られない人々。読み終えたあとは、何とも言えないやるせなさが残りました。
が、小川さんはきっと、この小説を楽しんで書かれたのだろうと思います。小川さんの好きそうなものが、たくさん散りばめられていますので。

苦手な人は苦手かもしれない。けれど、好きな人は好きだろう。
私はおそろしいと言いつつも、きっともう一度読むだろう。

そういう物語です。

たかが靴下、されど靴下

もう10月ですってよ。そろそろ紅白出場歌手を予想してもいい頃でしょう。まずDA PUMPは確定だな、と思っている今日この頃です。

陽が差すと暑いけれど、日陰に入ると肌寒くもあります。きちんと靴下を履く季節になりました。そんな靴下について、いちおしのお店を紹介させてください。

その靴下との出会いは、まだ書店で働いていた頃、アルバイトだった大学生の女の子が就職して辞めるときプレゼントとしてくれたものでした。服も小物もいつもおしゃれでこだわりのものを身に着けていた、とても気の利く女の子でした。

それがここの靴下です。

靴下なんて色褪せるし毛玉もできるし穴は空くし、所詮消耗品なのだから3足1000円で十分じゃない、というそれまでの価値観をがつんと覆す靴下でした。

何か写真をと思ってTwitter探しましたが、結構前のツイートにしか写真がなかった。Instagramのほうにたくさん写真が上がっているようなのでぜひご覧ください。

見て頂ければわかると思うのですが、とても可愛い。でもhacuの靴下のすごいところは、デザインが可愛いところではない。(もちろんそこもいいところですが)

私の推しは上の一足なのです。最初に貰った靴下もこれでした。
この靴下の何がすごいかと言うと、

  • リブなので履き心地がよい
  • シックな色合いで何にでも合わせやすい
  • 他の靴下に比べて手ごろなお値段

という見ればわかること以外に、

  • 生地が特別厚いわけでもないのに、とても温かい
  • 色が褪せない(褪せても気にならない)
  • 毛玉ができない
  • ヘビーローテーションしても、穴が空かない!!

というところなんです。

特に「色が褪せない」と「穴が空かない」はとても推したいポイント。私は特別おしゃれではないので、(むしろ無頓着)靴下を何足も揃えて毎日気分によって変えるなんてことはしません。数足をがんがん履きまわします。

すると当然、穴が空くより先に色褪せてくるわけです。この色褪せてきたときのもの悲しさと言ったら…お気に入りのものであればあるほど悲しくなります。結果、穴が空くより先に捨ててしまったりする。私が好きな無印良品の靴下でさえ、その運命からは逃れられない。(一度無印に浮気したけれど、hacuに戻ってしまった)

でもhacuの靴下ならそんなことはありません。なぜなら色が褪せないし、ちょっと薄くなってきたかな?と思っても、はっきり「色褪せてる」感じがしないから。というわけで、穴が空くまで履き倒します。毎日履いても1年くらい持つんじゃないだろうか。それまでワンシーズンで捨てていたことと比較すると、すごく長く履ける。

1足648円なんて、3足1000円の倍以上のお値段じゃない…と思っても、どうか一度試しに履いてみてほしい。きっと倍以上の価値がある。

ちなみにこの杢カラー太リブソックスより安いスタンダード丈リブソックスもありますが、それは杢カラーに比べると色褪せが目立つかもしれません。まず杢カラーを試してみてください。と思ったら初めての人にちょうどいいセットもありました。

とくに冷え性の方、これからの時期におすすめです。

ショップ取り扱いのお知らせ

新しいPCを手に入れても全然更新できていませんが、突然のお知らせです。

『ポランの広場で待ち合わせ』の新エディションを作りました。

f:id:chifuyu-lib:20180922203413j:plain

表紙に贅沢な紙を使った豪華版です。以前のエディションに比べるとフォーマルな雰囲気で教科書っぽくなり、ジョバンニやカムパネルラが鞄に忍ばせてくれてたらうれしいな…とか思いつつ作りました。

そして、この『ポランの広場で待ち合わせ』の新エディションと『紅茶のある風景』を仙台に新しくできた書店、ボタンさんで取り扱って頂けることになりました。うれしくありがたいです。『ポランの広場で待ち合わせ』は委託+豪華版のため650円、『紅茶のある風景』は委託のため300円での販売です。

f:id:chifuyu-lib:20180922204507j:plain

ボタンさんにはなかなか他でお目にかかることのないインディーズブックなど、素敵な本がたくさんあり、行くたびに本が欲しくなる(お金を使ってしまう)楽しくも魔性のような本屋さんです。お近くにいらした際はぜひお立ち寄りください。

goo.gl

また、『ポランの広場で待ち合わせ』の以前のエディションはこの夏ART BOOK TERMINAL TOHOKU 2018でお世話になった、盛岡のCyg art galleryさんで引き続き取り扱って頂いています。noteにちょっと記事を書いていました。

note.mu

Cygさんにはオンラインショップがありまして、通販が可能です。画像をクリックすると商品ページに飛びます。綺麗に作って頂けてうれしい!もしかすると在庫は茶表紙のみになっているかもしれませんが、こちらもよろしくお願いいたします。

f:id:chifuyu-lib:20180922205926p:plain

f:id:chifuyu-lib:20180922205942p:plain

www.cyg-morioka.com